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連続出場記録を更新したNECレッドロケッツ・杉山祥子選手をインタビューしました。

2013/01/18

329試合連続出場記録達成
杉山祥子[NECレッドロケッツ]


 2013年1月13日、大阪市中央体育館・対東レアローズ戦にて、NECレッドロケッツの杉山祥子選手は、連続試合出場記録を329試合とし、日本新記録を達成した。(前記録保持者は、足立留美(イトーヨーカドー/武富士))
足かけ15年目のシーズンで、1試合も休みなくベンチ入りしたという大記録達成である。
そこで、杉山選手に大記録達成の歩みを振り返っていただいた。



―329試合連続出場おめでとうございます。大記録を達成してのご感想をお聞かせください。

杉山 皆さんからおめでとうと声を掛けていただいたり、新聞にも取り上げていただいたことにより、それを見た方からメールで記事を添付してきてくれるなど、多くの方より祝福していただき改めて記録を実感しています。実は連続試合出場記録を更新することは、周りに教えていただくまで知りませんでした。昨シーズン、連続300試合出場を記録したことは知っていましたが、あとどれぐらいで新記録になるかは、意識もしていませんでした。(1月13日の試合前に)花束をいただき、また、試合後にインタビューを受けるなどして、大記録なんだ…と気づかされました。

―15シーズン目に入っての大記録達成です。振り返ってみますと、入社1年目からフル出場、1度もベンチを外れることのない記録ですね。

杉山 リーグは始まってしまうと、いつもあっという間に半年間が終わってしまい、すごく早く感じます。でも、改めて15年という月日を考えると、私が入団した時に生まれた子どもたちが高校生になる年になるんですよね。それを考えると、すごい年月を積み重ねているんだと思いました。


―新人のときからレギュラーを獲得し、そこからNECのセンターをずっと守り続けてきました。

杉山 (新人の時は)ブロックが少し得意なくらいの背の高い私がコートに立たせてもらっていて、「杉ちゃん、思い切りやればいいから」と先輩たちに声を掛けてもらいながら、周りに助けられてプレーしていました。とにかくブロックだけ頑張って、後は声を出して走り回って、ただ必至だったことを覚えています。
今思うと何もできない選手がコートにいるということは、周りは大変だっただろうなと、きっと私の分も倍動いて(笑)
そのような段階から年々少しずつ積み重ねて、自分でも「今シーズンはこれができるようになった」、「次はこれができた…」と今でも成長を続けていることを実感できています。


―329試合の中で、思い出に残るリーグ、試合を上げていただけますか?

杉山 プレスインタビューでも聞かれましたが、パッと思い出したのは、全勝優勝した時と、昨シーズンは最下位になって初めてチャレンジマッチ(入替戦)に出なければならなくなったこと。その2つです。両方ともそれぞれ大変だったので印象が強いです。
全勝優勝したときは、勝ちの苦しみというか、勝ち星を積み重ねながらも(チームの)理想の勝ち方を追求して、追い求める苦しみがありました。逆に昨シーズンは落ちるところまで落ちて、そこからどう立ち直っていくか、開き直ってやっていくかが大変でした。
そう考えるとて15シーズンの中で勝っても負けても楽だったシーズンはありませんでした。







―15シーズンの中には苦しいこともあったと思います。それでも長きにわたってプレーしてきた自分の中の源は何でしょうか?

杉山 まずは(自分は)バレーボールが好きなことだと思います。それに加えて応援してくれる方々がいるからでしょう。それはすごく大きくて、私が好きなバレーボールを私のことのように喜んでくれる、見守ってくれる方々の存在は非常に大きいです。そういう方々をガッカリさせられないという思いは、きつくて辞めたいと思った時も大きな励みになりました。そういう意味では時代を重ねた今が充実してバレーボールに取り組めていると思います。
また、今回の記録の更新はいかにも私らしいとも感じています。1シーズンでバーンと記憶に残る記録を打ち立てるのではなく、地道にコツコツと積み重ねていったのは自分らしい記録の更新だと思います。


―そういう意味ではNEC一筋での記録も杉山選手らしいのではないでしょうか。

杉山 NECは自分にとっては、バレー人生すべてと言っていいと思います。他のチームでプレーすることは考えられないですし、かけがえのないものの一つと言っていいですね。こうやって試合を積み重ねられたのもこのチームだからです。私が入社した時に今もいらっしゃるのは山田監督だけになってしまいましたが、ずっとレッドロケッツを支えてきてくれた会社、スタッフ、選手がいて今の私があると思います。辞めた方々もずっと応援していただける、その方たちが大事にしてきたものを受け継いでいくのが私の役目だと思っています。
 

―長くプレーできる秘訣は何でしょうか。

杉山 早期発見早期治療です(笑)自分で自分の体に敏感です。もちろんもともと丈夫な体だということがありますが、それでも疲れているな…と思ったらちゃんと栄養補給をして睡眠を取ることをしています。当たり前のことを当たり前にしてきたことが秘訣かもしれません。
実はピンチだったときも2回ほどありました。インフルエンザにかかったことがありましたが、それがリーグの合間で試合がなかったなど、タイミングも味方してくれて、欠場には至りませんでした。明けてすぐの試合は体力が回復していなくて、フラフラになりながらも試合に出ていましたね。
 

―今シーズン、NECは好調をキープしています。優勝を狙える地位にいます。

杉山 優勝経験があるのも(チームで)私だけになりました。昨シーズンが最下位という結果だった分、シーズンオフや夏の過ごし方はすごく意識し、一人一人自覚を高く持って練習に取り込みました。試合内容もスタメンだけでなく、交代で出る選手も自分の仕事をして総合力で戦えています。また、今季から加入したイエリズ選手もチームになじんで、みんなと一緒にどの練習もこなしています。チーム力も試合を重ねるごとによくなっているので、あとは故障者を出さなければ、おのずと結果は出てくるのではないかと考えています。

 


―開幕当初はスターティングメンバーから外れていました。

杉山 若い島村、大野が急成長してきましたからね。悔しさもありましたが、若い選手が伸びてきてくれてスタメンに入り、私が控えに回ることは、チームとしても理想の形だと理解しましたし、自分の役割は年齢とともに変わって行くのだとも自覚しました。
チーム最年長になって4年目です(笑)ベテランと言われますが、何年経ってもうまくなりたい気持ちはありますし、(若い選手に)負けたくない気持ちも持ち続けています。その中でチームの役割を理解してプレーすることが重要だと考えています。

 



―最後に応援してくださる方々にメッセージをお願いします。

杉山 私が入社した時から長期にわたって応援してくださるファンもいらっしゃって、いいときも悪いときも一緒に喜んで悔しがってくれる方々の存在があってこそ15年間やってくることができました。本当に感謝しています。これからどこまで連続試合出場記録を伸ばしていけるかわかりませんが、今までと変わらず頑張っていきますので、これからも応援よろしくお願いいたします。



(2013年1月14日インタビュー収録)